蟲師を観る。


蟲師」を観に、山形フォーラムへ向かう。
ナビに電話番号を入力して、指示されるまま行くと… 全然違う場所に到着。ナビのデーターが古かったみたい。適当に駅前を流してたら偶然発見。さっそく入る。


蟲師の原作は大好きなんだけど、大友克洋はあまり好きでは無いので、まぁ期待せずに鑑賞。

(以下ネタバレ)




「柔らかい角」
主人公の男の子が女の子に変更…。男の子と母親だから成し得るマザコン的な感情と、阿が居なくなってから母親とのつながりが無くなっての悲しさの表現がバッサリ削除。単なる蟲退治になってる。しかも納得いかない退治方法で。


「雨が来る虹がたつ」
なんで虹郎がお節介になってんのー。人間不信と里の人を見返す執念が、虹蛇を見て考え直すってはずなのに、単なる良い人になってる。
それに、虹蛇の美しさを期待してたんだけど、単なる光の帯でした。


「筆の海」
淡幽とギンコがピンチに!
ありえねーーー。
狩房家は何代もかけて全身のアザを、やっと片足のくるぶしまで減少させたのに、一瞬で全身のアザを消すなんて、卑怯そのもの。
淡幽とギンコが好きという表現は、あの世界観ぶち壊し。ギンコの「一箇所に留めれない」ことと、淡幽の「家から離れることができない」ことが、お互いの「憧れ」ってことだと思うんだけど。


「眇の魚」
なんでぬいが生きのびてるの!?
ぬい役の江角マキコの評判が悪いですけど、俺的には、あのぶっきらぼうな感じはぬいらしくて合ってると思うよ。でも生き伸びてヨキを探し回るって…。潔くないし、後半のグダグダはこのせい。


その他感じたこと。
なんでギンコは咥えタバコじゃない?なんで無精ヒゲ?
タバコに関しては、映画での喫煙シーンが禁止されている国向けではあろうけど、蟲避けのタバコ(薬草)を咥える飄々とした姿がギンコであって、キセル咥えちゃイメージ違いでしょ。せめて火の付いてない葉巻タバコくらいはしゃぶらせておいてほしかった。あと、キレイな白髪に、黒いヒゲは不潔に見えるだけだった。
台詞に「電気」ってあって萎えた。千年前の設定でも鎖国を続けた現代って設定でも感じれる世界観なのに、観てる方が一瞬現実に戻された。


原作を知らない人にはチンプンカンプンの内容。原作を知ってる人にはあまりにもかけ離れた内容。いったい誰に評価してもらいたいんだ!?


俺の評価。
原作(漫画)=アニメ>>>越えられない壁>>>映画


長濱監督で作り直せー!! 「緑の座」の廉子ばあちゃんを見たいんじゃー!!